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2 自分を生かすエネルギーの存在
宗教的な表現に、「私達は生かされている、許されている」というものがあります。この学びの中においても、そういう表現がされてきました。しかし、何によって生かされているのか、許されているのかということは、その言葉を耳にする人の心の世界によって、全く違います。
私自身は、私は自分に生かされ、許されていると、心で解釈しています。自分を生かすエネルギーの存在を確認しています。
つまり、「私」という存在を、肉の私は知っているのです。
私は消えても、「私」は消えないことを感じています。「私」はエネルギーだからです。
そのエネルギーによって、私は生かされているし、許されています。
また、私は「私」の仕事の妨げにならないように存在していくことを、喜びとしていることも感じています。私の喜びは、「私」の喜び、私の幸せは、「私」の幸せだと、そのように感じられるのです。
私はひとりではありません。いつも、「私」とあります。そして、私の心の中の隅から隅まで、奥底まで、「私」は知ってくれています。どんなに無様な私でも、「私」は心から、私を歓迎してくれています。
このようなパートナーは、他にありません。
私は、自分の人生の時間の中で、数々のパートナーを求め、また組んできました。そして、そのすべてが、失敗に終わりました。
どれだけの固い契りを交わしても、結局は、互いに裏切っていくことを、数知れず体験してきたのです。
もちろん、ここで言うパートナーとは、肉の人間だけではありません。
宗教の世界で使われている、いわゆる神、仏、宇宙のパワーも含めて、数々のパートナーを、私の心は求めてまいりました。
ようやく、今世の時間の中で、私のパートナーは、唯一、「私」であるという結論を、自分の中で見出せたのです。
「私」とは、まさしく私を生かすエネルギーでした。そうです、私は、「私」だったのです。
ところで、あなたは、これまでに、「お母さんに産んでいただいてよかった」と本当に思ってこられましたか。
また、自分を生かすエネルギーがあることを、日々の時間の中で、感じられたことがありますか。
あなた自身、自分を生かすエネルギーと出会うことができたなら、必ず、あなたの物の見方、考え方、価値基準は一変すると思います。ガラリと変わると思います。
もちろん、幸せの基準も喜びの基準も、変わってきます。
外からは、以前と何ら変わることはなくても、中は変わっています。いわゆる私の目と「私」の目で見る両方の世界を知っていくからです。
ある時期は、それが自分の中で混乱しますが、それもやがて、「私」の目から見る世界が本当の世界だと、自然に心で理解できるので、混乱はほんの一時期です。
それから、どんどんどんどん、本当の世界が心の領域を占めていきます。私の中にあった価値基準が、どんどんどんどん入れ替わっていくのです。
その作業を推し進めていく中において、私のパートナーは「私」であるとの結論に達すると思います。
「私」は、お母さんであり、母なる宇宙であることを知っていきます。
本当の幸せと喜び、温もり、安らぎを知った心には、肉だけのそれらのものが、どれだけ安っぽくて薄っぺらなものなのか、はっきりと感じられるのです。
肉は、人恋しさから人の温もりを求めていきます。
「心を癒してほしい、温もりに包まれたい、優しい言葉をください、優しくしてください」と縋っていきます。
助けを、救いを、そして、パワーを求めていきます。
しかし、それらのすべてが間違いだと分かってきます。
私が「私」を知らずに、存在してきた間違いを、「私」が私に、ずっと伝え続けてきてくれたことを思うにつけ、私は「私」に感謝しかありません。ありがとうの言葉と思いしかないのです。
そして、私は「私」を裏切り続けても、「私」は私を裏切ることもなかった、見限ることもなかったことを、私は、田池留吉氏という肉を通して知っていきました。
その意味において、田池留吉氏の肉は、私にとってなくてはならない存在でしたと、本当の「私」が私に伝えてくれました。
◇
本当の私。偽物の私。そのどちらも心に抱えていま存在しています。肉の生活をしています。肉の中で本当の私に出会う、それは難しいけれども、それを私達は自分の中で約束してきました。
本当に約束してきたんです。その約束を思い出して、その約束を果たしていきましょう。この学びの主旨です。本当の私、本当の私とはどんな私なのか、自分の中でしっかりと出会っていく。これまでの数々の転生、すべて失敗でした。本当の私を全部全部捨てた自分がありました。すべての意識達、肉を持つ人間、その意識は本当に地に落ちてきました。地に落ちてきたからこそ、今、田池留吉を思う瞑想、アルバートを思う瞑想、母なる宇宙を思う瞑想、そして本当の私に出会えるんだと告げてくれたそのメッセージをしっかりと心に刻んで肉を持つ時間を過ごしてまいりましょう。
それでは最後にともに瞑想していきたいと思います。軽く目を閉じてください。丹田呼吸をしてください。
あなたは自分を生かすエネルギーの存在、本当の私の存在、どこまで信じておられますか? どうぞ瞑想をしてみてください。